てんかんによる交通事故を起こさないために

抗てんかん薬は100%の予防ではないか

抗てんかん薬には様々な作用機序を持ったものが何種類も存在します、どれも副作用の多さなどから使い方が難しく使用量の加減も微妙です。
薬の種類の多さは治療薬の選択肢の広さでもありますが、逆に言えばそれぞれの患者に適した医薬品を使うにはそれなりに多くの種類が無いと成り立たないということでもあり、つまりは1種類で全てのてんかんを副作用もなく安全に抑える医薬品というものはないということです。
そういった使い方の難しい抗てんかん薬ですが最適な薬を選んだとしても現時点ではてんかんを100%予防できるわけではありません、デリケートな脳と神経の疾患である上に、その原因がはっきりとしないことも多く、また、症状も多岐にわたるので薬での対応も難しいのです、この点、感染症に対しては抗生物質を使うといったような明瞭な図式を描くことができない難しさがあります。
それでも研究と新薬の開発は進み、また、薬以外の特殊な療法と組み合わせることにより予防を含めた治療効果は確実に上がっていると言えるでしょう、特殊な療法を具体的に挙げるならば糖質を減らす食事療法や電気的な刺激を使ったりなどです、時には外科手術という方法もあります。
てんかんは一過性の治療では治まらない一生をかけた長い付き合いとなる疾患です、現在のところ抗てんかん薬は確実にてんかん発作を抑えるには至りませんが、少しでも効果を上げるには薬の効き目を正しく調べ、副作用の有無を見逃すことなく体の機能も詳しく調べ、医師の指示に従って飲み忘れなどに注意しながら治療を続けることが大切です。
治療が長期にわたるので患者と医師の信頼関係も重要です、患者は些細なことでも気付いたことは気軽に医師に報告や相談ができ、医師はそんな些細なことでも親身になって聞いてくれるような関係を築けるのが理想と言えるでしょう。